まめイエ知識

光熱費を安くするためには太陽光の利用と遮断がマストです

トシ
トシ
光熱費を安くする工夫を家づくりから取り入れましょう!

家づくりは作るだけでなく、その後の生活があります。

みなさんは建てた家に何十年も住みますよね?
毎月必要になる「ランニングコスト」は、家の建築費である「イニシャルコスト」以上に重要です。

無料の恵みともいえる「太陽光」を有効に利用し、ランニングコストの少ない住宅建築を目指しましょう!

家の作りやうは、「冬」をむねとすべし

①:吉田さんからの提案

かの有名な吉田さんから、家づくりについての有名な提案があります。

家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。

出典:徒然草 by吉田兼好

かなり昔の提案ですが、近年まで特に関東以西では定説でした。

ただ、管理人としては時代遅れの定説だと思います。

トシ
トシ
今となっては、冬をメインにすべきじゃないの?

②:管理人の反論

こちらでも書きましたが、夏の室内と外気温の温度差は10℃程度ですが、冬は20℃を超えます。

 

外気温との差で、何が違うの?
・エアコンなどの光熱費の増大

現在の冷暖房設備は、ほとんど「ヒーポン」と言われるヒートポンプ技術で成り立っています。
エアコンの室外機などが有名ですね。

ヒートポンプ:空気中の熱を集め移動させ、室内の空気の熱を吸い取ったり与えたりすることで温めたり冷やしたりする技術

これは外気とやり取りをするため、室内温度と外気温の差が大きくなる(冬)と効率が悪くなり電気代が増えます
さらに、冬になり外気温が氷点下になるとさらに効率が悪くなる特徴があります。

・窓などからの熱損失

窓など建物から熱が逃げるのも、室内外の温度差が大きくなれば当然多くなります
せっかく暖めても、どんどん窓などから出て行ってしまっては暖房代が増えるばかりです。

また窓から冷気が入ってくることで、コールドドラフト結露が起きる可能性もあります。
住宅にとって、温度差が大きくなるというのは最も悪いことなんです。

コールドドラフト:冬に窓の近くで冷やされた空気が、部屋の低い位置に流れ込む現象
結露:室内の暖かい空気が窓の近くで急激に冷やされることで、飽和水蒸気量を上回り水蒸気が水滴に変わること

もう十分ですね。

トシ
トシ
気温差が大きく、住宅に悪い状況が起きやすい【冬】をメインに家づくりは考えるべき

どうやって「冬をむね」とするのか?

冬をメインにした家づくりは、太陽をどう利用するかにかかっています!

①:太陽との付き合い方

  • 太陽の光を入れない
  • 外の熱い空気を家の中に伝えない
  • 太陽の光を入れたい
  • 中の暖かい空気を外に逃がさない

当たり前ですが、夏と冬では太陽との付き合い方は逆になります。

日本は世界の中でも、両極端な気候を1年の中で行ったり来たりする過酷な場所です。
子どもの頃は過ごしやすい温暖な気候と習いましたが、すでに違う国です。

夏:とにかく太陽からの赤外線が強烈なので、家に入れない外で陽を遮るに限ります

冬:太陽の赤外線は大いなる恵み!積極的に家に入れ、暖房の代わりをやって貰います

②:夏は徹底的に遮(さえぎ)る

トシ
トシ
夏の太陽を遮るためには、建物の外部での対応が最重要

室内に入ってしまってからでは、出すのが大変ですので遮光カーテンなどではなく外で対応しましょう。

・軒の出

夏の太陽は、太陽高度が高い(真上に近い)ので、ある程度軒の出で防げます。
特に真南になった時に、太陽高度は最大になるので軒が室内への侵入を妨げてくれます。

軒を出すのは別料金となるHMが多いですが、絶対に出すべきです。
デザイン上許せなくても、軒は90㎝程度出しましょう!

外壁の保護にもなりますよ

・外付けブラインド

室外で日射遮蔽を可能とする設備でありながら、自由に電動で出し入れできる。
さらに、開閉具合を変えることで目隠しにもなる。

こんな完璧な設備が、「電動外付けブラインド」です。

窓の外の壁に取り付けられた「電動スダレ」と言えば分かりやすいでしょうか。

中から見ると、こんな感じです。

紫外線だけでなく、外からの視線も遮り中からの眺望は確保します。

欠点は、こういった日射遮蔽の設備は、すだれ以外高いです
もしこういった設備を付けるのは嫌だと思う方は、Low-Eのタイプを使い分けましょう!(後述します)

・天窓用電動シャッター

わが家は正方形のため、家の中心に天窓をひとつ付けています。

これが真夏になると熱くなるので、外付けの電動シャッターを設置しておきました。

依頼先候補と打ち合わせ中じりじり頭が焼けるように暑くて、何かと思ったら展示場の天窓からの日射でした。
そこは何も設置していなかったので、今でも暑いと思います。

・遮熱クールネット

これは検討不足で、後付けの対応です。

わが家の敷地は真上が少し北から振れているので、西日が良く入ります。
冬はありがたいのですが、夏は北西の角の日当たりが「夕方になるまで抜群」です。

西は地窓のみにし日射遮蔽したのですが、北側がこんなに暑くなるとは思いませんでした。
ほぼ真北の勝手口はなにもせず、北西角の2窓に秘密兵器を設置しました。

 

うっすら見える銀色のネットがかなり日射遮蔽してくれます。(紫外線カット率約69%、赤外線カット率約47%)
窓に挟んでいるので、気軽に開けられなくなるのがデメリットです。
材質は網戸と同じで、網戸にも設置可能なので熱割れもなさそうです。

とにかく夏は西日さえ防げれば、何とかなります。
ただ軒が役に立ちませんので、管理人の失敗を参考に真横からの西日は外部で遮蔽する工夫をしましょう!

・室外機の方位

細かい話ですが、拙宅の室外機は冷房用は北側、暖房用は東側に置いています。

外気温と室温の差が小さい方が、効率が上がるためこうしました。
実際にどれほどの差があるかは分かりませんが、結構違いがありそうです。

③:冬はありがたく陽光を受け取る

太陽の赤外線があるかないかで、冬の光熱費は大きく変わります。
北陸などでは、冬に晴天が少ないそうで光熱費が増大する傾向があるそうです。

・家は斜めに傾けて建てる

拙宅は、真南に対し30度ほど傾いています。

家を真南に向ける方が良いという考えと、45度傾けるべきだという考えがあります。

真南:冬に南側から最大限の日射取得が可能だということと、コントロールのし易さ
45度傾ける:上図の様に午前も午後も陽が当たる家となります

どちらもメリットがありますが、敷地の地形や周囲の建物などに合わせ検討してみてください。
あれだけ苦しめられた西日も、冬になると長く陽を入れてくれ暖かく癒されます。

・大きな窓で赤外線を入れる

室内に暖かさをもたらす窓
室内から熱を持ち出す穴になる窓。

両方に関わる窓は、大きくすべきか小さくすべきか…
断熱上は、面積が小さい方が熱損失も少なくて済みます。

でも、私の考えは、

トシ
トシ
冬を重視して窓を大きくし、十分に太陽光を取り入れられるようにする

窓の小さな家は、閉塞感があります。
やはり南面には大きな窓が欲しい!

1階は大して入ってきてませんが、冬の朝の太陽高度でも2階、ロフト階の南面窓から眩しい位の陽光が降り注いでいます!
視覚的なものだけでなく、赤外線で熱が取り入れられるので陽だまりの中にいる様です。

・断熱窓を採用する

窓の性能は何より優先して、高性能のものを入れるべきです

入れる窓はLow-E複層ガラスでも断熱タイプ(部屋側に金属膜がある方)をメインに選び、冬の日射取得を優先しましょう。
そして室内の暖かい空気を最大限外に出さないようにしましょう!

関東以西:西向きのみ遮熱タイプ、その他は断熱
関東以北:全部、断熱

管理人の独断なので、地域や立地によって柔軟に判断して下さい。
断熱・遮熱の使い分けを全く考えていないHMさんもありますので、よく説明を聞いて決めましょう。

・天窓からも陽光を入れる

夏にはシャッターで遮断した陽光を冬は積極的に取り入れます。
真上からなので午後はずっと陽が入って来る感じです。

 

冬はほかにも暖房設備に注意すべきですが、それは別の記事にしたいと思います。

まとめ

今回はランニングコストの中で大きなウェイトを占める、暖冷房の電気代と大きなメリットにもデメリットにもなる太陽との付き合い方を書きました。

家づくりは、理科的な要素が多いので理屈を理解することが良い家を建てるのに近道です。

ただ小難しいことを覚えるより、こう覚えてください。

トシ
トシ
太陽は友達!怖くない

夏はちょっと距離を置き、冬は積極的に親密に付き合う。
夏冬どちらかにしか対応していない家づくりは、大きなランニングコストを背負うことになります。

今回の記事を見て、「冬メインの夏冬両備えの家づくり」していきましょう!

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